平取町立二風谷アイヌ文化博物館と協働で映像記録を始めました。
今年は、この夏で3回目の訪問となります。
古老たちの話、カムイユカラなどの口承文芸、地元のアイヌ文化に関連する景観やイベントなどを記録。
これらを、総括してドキュメンタリー映画に昇華させたいと考えています。
私のアプローチは、地元との密接な協働。
インタビューも地元の人が聞きたいこと、残したいことを地元の人に
聞いてもらい、その上で、私が外の立場から聞きたいことを加えました。
6月には、映画製作の事を、地元の新聞が記事にしてくださいました。
平取町には、アイヌ民族が多く暮らしています。
アイヌ語や文化を学ぶ人も多く、継承する活動も盛んな街なので
これまで、国内外からも多くの人が訪れ、ドキュメンタリーも作られてきました。
でも、地元には、それらの映像が残っていません。
本企画では、特に地元の後世に継承する為の映像を記録したいと思いました。
加えて、国内外でも上映することで、豊かなアイヌ文化や人々の暮らし、想いを沢山の人に
伝えたいと考えています。
この10年あまり、市民メディアにこだわってきた私としては、地元の人が自ら
ビデオ撮影や制作をしてもらいたいという気持ちがあります。
2月、地元の人の要望もあって、博物館と近くの別の事務所の人に声をかけ、
パイロット版のビデオワークショップも行いました。
プロの現場で、私が体で学んできた上手く撮影する為の、ちょっとしたコツや
画角の意味などをお伝えし、私が持参したカメラとワイヤレスマイクも、全員に操作して、体験してもらいました。
世界どこでも、地元の事は地元の人が一番熟知していますし、想いも強いです。
その人たちがカメラを持つ意味、撮った映像というのは、特別だと信じています。
私が居ない間に、地元の人がいい映像を撮って、それらも映画に入れられたら最高だなと思います。
まだまだ、撮影段階なので、完成までには時間が必要ですが
1ー2年以内には、編集を終えたいと考えています。